『カラマーゾフの兄弟』はどう読めばよいのか

 
基本的に読みにくい書であると言われていますが、
「作者の思想の表出」と思われる記述を考えなければ
本書の内容はほぼ「逆転裁判」です。
 
しかし「逆転裁判」は中巻で始まるので、
正確には「逆転裁判+α」になります。
逆に言えば「上巻」を排除すれば「逆転裁判」の出来上がり。
 
ただ、上巻で「こいつはこういう奴です」と書かれている以上
いきなり中巻から読み始めても「誰こいつ」となるのは明らかです。
 
それでなくとも、『カラマーゾフの兄弟』で最も重要とされる「大審問官」は
新潮文庫版では上巻に収録されているので、「上巻は要らない子」とか言い始めると
「周りの人からかわいそうな子を見るような目」をされることになります。
 
というわけで上巻から読まざるを得ず、三日とか一ヶ月とか一年とかかかって読む羽目になります。
ああ大変。
 
 
そこで禁断の秘儀、「萌え」を持ち出すことになります。
これにより「自分の萌えている相手がどうなるか」という理由で
続きを気にすることが出来るようになり、むしろ「読みたくなくても読まざるを得なく」なります。
 
カラマーゾフの兄弟」を最低限必要な量読むためには、これらのキャラに萌えておくと良いでしょう。
 
アリョーシャ(アレクセイ) - ダメな親父を持つ三男。
イワン - ダメな親父を持つ次男。
ドミートリイ - ダメな親父を持つ長男。
 
大審問官 - 90歳前後のひねたおじいちゃん。
 
以上4人です。また、これ以上の属性は自分で読んでもらうことで確認していただきたい。
あと、萌える対象を増やせばその分その人物の記述に目が行くようになるので、
「全員萌えるんだけど」と言うのは大歓迎です。
 
さあ、あなたもカラマーゾフの兄弟に萌えてみませんか?